人的資本経営ラボGROWIN' EGG

KGI・KPIって何? どう定めればいいの?

戦略を反映した、達成したいゴールと重要指標の設定を

最終的に達成したいゴールがKGI。ゴール達成に不可欠な重要指標がKPI

人的資本情報の開示や人的資本経営の議論において、「KGI」や「KPI」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。

KGIはKey Goal Indicatorの略で、「重要目標達成指標」と訳されます。事業戦略や経営戦略を推進するにあたっては、目標やゴールを明示する必要があります。目標やゴールを、測定可能な指標で表現したのがKGIです。人的資本経営におけるKGIとして、人的資本ROIや従業員一人当たり売上高・利益などを採用する企業が多くみられます。

人的資本ROI(Return on Investment)とは、人的資本への投資がどれだけビジネスに貢献しているかを表す指標です。具体的には、人的資本に対する総投資額を分母に、総売上高から「総経費から人的資本投資を引いた金額」を差し引いた値を分子において計算されます。

KPIはKey Performance Indicatorの略で、日本語では「重要業績指標」となります。一般的には、KGIを達成するために不可欠な重要指標が複数のKPIとして表現されます。いわば、KGIがいくつかのKPIに分解されるという構造になっているのです。人的資本経営の文脈においては、従業員エンゲージメントの度合い、ウェルビーイングに対する従業員の評価、人材開発への投資額などが代表的なKPIとしてあげられます。

自社の人的資本戦略を反映したKGI・KPIの見極めを。その際には優先順位も意識

KGI・KPIを設定するにあたっては、経営陣を巻き込んでしっかりと議論を重ねて決定することが必要です。自社のビジョンや事業戦略を達成するために、人材をどのように成長させたいのか、そのためにどのような人的投資を行うのか、といった自社固有の人的資本戦略を反映した指標を採用することが大切です。その際、数多くのKPI指標が乱立する状況は避けるべきです。優先順位を持ってKPI指標を絞り込む必要があります。

また、社員や外部にKGIやKPIを開示するにあたっては、KGI・KPI単体ではなく、それらを設定した背景や理由も含めて発信するといいでしょう。どのようなプロセスを経てゴールに到達するつもりなのかというストーリーをステークホルダーに理解してもらうことが大切です。