ダイバーシティを強みにしてイノベーションを創出する
イベントレポート「第2回スクランブルエッグ」(1)
「人的資本経営ラボGROWIN' EGG」編集長の羽生祥子と副編集長の石原直子が、気になるゲストをお呼びして、熱いトークを繰り広げながら企業事例やお役立ち情報をお届けするオンラインイベント「スクランブルエッグ」。2023年6月28日の第2回も、2人のスペシャルゲストに来ていただいた。1人目のゲストは、カゴメで「D&I for イノベーション推進室」の室長を務める曽根智子さんだ。
聞き手/羽生祥子(「人的資本経営ラボGROWIN' EGG」編集長)
石原直子(「人的資本経営ラボGROWIN' EGG」副編集長)
文/米川春馬
石原直子(「人的資本経営ラボGROWIN' EGG」副編集長)
文/米川春馬
D&I for イノベーションとは「男女関係なく個を育成する」ことでもある
――女性活躍推進について詳しく伺いましたが、男性についてはどのように考えていますか?
曽根:D&I for イノベーションとは「男女関係なく個を育成する」ことでもあります。先ほども触れたように、最大の目的はイノベーション創出と持続的成長であり、そのためには男女どちらにも成長してもらう必要があります。
たとえば私たちは、若手・中堅社員だけでなく、40代・50代社員に対しても人材育成担当が個別のキャリア面談を実施して、キャリア自律を促しています。彼らにもさらなる成長と活躍を期待しているからです。その点では男女の差は一切ありません。
――人的資本経営とは、個の力を最大限に引き出そうとすることです。若手にもベテランにも区別なく、「これをやりたい!」という強い思いを持ってもらうように促し、社員のキャリア自律を後押しするのは自然な流れだと感じます。では最後に、視聴者にメッセージをお願いします。
曽根:繰り返しになりますが、ダイバーシティ推進もキャリア自律促進も、継続が極めて重要です。私たちは今後も、ダイバーシティやキャリア自律に興味関心を持ってもらえるような機会や環境を用意して、強い個を育成しつづけていきます。強い個の集まりが強い組織をつくると信じていますから。
-
曽根 智子さん
カゴメ株式会社/執行役員 D&I for イノベーション推進室長
大学卒業後ポーラ、ミキモトで広報宣伝を担当。03年カゴメ入社、広報課長、広告部長、IR部長 執行役員/ダイバーシティ推進室長、健康事業部長 兼 女性活躍推進担当経て22年10月より現職。